私は人生の中で引越しを都合3回ほどしましたが、引越し前夜ってドキドキしますよね。
というわけで本日は5thアルバム『泣きたくなるほど嬉しい日々に』より『お引っ越し』について語ります。
この曲は上述した私の引越しとは別で、男女のお別れの歌です。同棲でもしていたのでしょう、女の子の方が出て行く話です。
この曲は出て行った側の人の方が共感できるかもですね。
曲調はマルコみたいな(ダンボール繋がりで笑)ちょっとポップでリズミカルな音楽なのに歌詞はとても悲しいものになっています。
『「そうやってまた泣くだろ」「じゃあ出て行く」』のくだりは「あぁ〜痛い所抉られる〜」ってなります笑
男からすると泣かれると何も言えなくなるからズルいなって思うんですよね。
『「やり直そう」をやり直してしまう』というのはよくわかります。前こうやってやり直せたから、またケンカしても同じようにやり直せるんじゃないかって思うんですよ。
サビの『内心そうじゃなくてもギリギリ馬鹿でいられますように』というのは本音では自分の気持ち=やり直したい、に気付いてるけどそれを悟られないようにしている、という風に私は読み取りました。
『「いつかまたどこかで」とか言える軽さで』
皆さんご存知の通り尾崎さんは元々創作物ぽい歌詞を書かれるんですけど、それが自分達が経験しているような、本当はどこかにそんな人がいるんじゃないか、そう思わせられるんだから凄いですよね。
少し脱線しました。サビの『大きくて小さいどこにも入らない荷物』というのは「好きだ、やり直したい」という感情なのでしょうね。
2番のAメロは引越し後の事を想像しての内容です。細かい事ですけど具体的で我々にも共感できるところですよね。
ラスサビの『言葉にすれば足りない 触れば溢れる 好きで出来たこの隙間』の部分は難しい描写ですね。
結局ダンボールの中にも好きな気持ちで一杯(な物で溢れてる)という事でしょう。
最後の部分、『無理して抱いたらカタカタうるさい』は先ほどの隙間ができたダンボールの事なんでしょうけど、カタカタうるさいってのは『好きで出来たこの隙間』が主張しているという事だと思いました。
つまりは後悔とかまだ好きとか色々な感情を持ったまま引越しをする、という曲なんですよね。寂しい…。
明るいテンポの曲なのに、抉られるという新しいタイプの曲だな、という感想です。
それでは、本日はここまで。