世の中は上手くいく事の方が珍しく、大抵の人は何らかの苦労や後悔、不満を抱えながら生きていると思います。
今日は、クリープハイプ、いや、尾崎さんにとってとても思い入れのある名曲『ねがいり』について語ります。
この曲はインディーズ時代のアルバム『ねがいり』、メジャー4thシングル『寝癖』のカップリングに収録されています。
当時この曲?アルバム?を聴いた下北沢デイジーbarの社長が「武道館でやれるよ」って言ったらしいですね。
さてこの曲、再録にあたってインタビューされてた記事を読むとどれも「当時は背伸びしていましたね」と言ってます。
多分当時の同世代には全くウケなかったんじゃないでしょうか笑
『ねがいり』発売当時の邦ロックシーンといえば青春パンクブームが下火になってきて(私を含め)とりあえずBUMP OF CHICKENカッケーみたいな雰囲気がありました。
そのぐらいの頃なのでこの曲を含めクリープハイプは完全に流行りとは違う路線で音楽を作ってきたのだという事がわかります。
今は時代がクリープハイプを求めていますがもしかしたらその時代も終わるかもしれません。でも彼らはずっと変わらないスタンスで音楽を作っていくと思いますし私はそれを望みます。
またまた脱線しましたが曲に戻ります。
歌詞なんですが、これまた難解な歌詞でいろんな風に読み取れるんですが、私は尾崎さんが昔別れた相手の立場に立って書いた歌なんかな、と思いました。
最初の方で『君が作った 飯を食って仕事に行く日だ』
『布団の中のあんたが寝返りをうつ度に大事なものはこぼれていったの』の部分は日にちが過ぎる毎に気持ちが離れていった、という事なんじゃないでしょうか。
もっと深読みすれば、カップルが隣同士で寝ている状況で、最初はこっちを向いて寝ていたんですが寝返りをうつと逆方向を向きます。
どちらにせよ、『大事なもの』=気持ち
二番に関しては解読するのが難しいですね。
全体を通して聴くとやっぱり曲調通りの暗い、夜道っていう雰囲気がするんですが、尾崎さんが唄うとなんだか優しい曲に聴こえる気もするマジック。
それでは、今日はここまで。