こんにちは、マスオです。
皆様、お久しぶりです。
クリープはメンバー結成15周年で色々活動が凄いですね〜。『転の声』も発売されましたし。トリビュート『もしも生まれ変わったら、そっとこんな声になって』も出ますしね!
楽しみでしてかない!
イベントは娘の誕生日と被ったので配信で観たいなぁー。観れるかなぁ。
最近は毎日娘がYouTubeにハマってアニメばっかり観てますが、あの広告(CM)と絡めた歌をクリープがリリースしましたね。
ということで、本日は2024年7月10日配信限定シングル『あと5秒』について語ります。
この曲は上述のとおりYouTubeを始めとした動画プラットフォームでのあるある、無料だと動画の途中に5秒程度の広告が流れますが、それを題材に上手くいかない恋愛を表現した曲になっていますね。
楽曲について
曲調はなんだろう、どこか懐かしい、昔のクリープを思わせるような小川さんのギターフレーズからイントロが始まります。ほんとにメジャーデビュー近辺の感じというか、でも、曲の構成は新しいという不思議な気持ちになる楽曲です。
でも全体的には歌詞通り切ないメロディーですね。
あと、字余りっぽい感じの部分に違和感があって、敢えて「5秒」そういう部分を作っているのだとしたら凄いなと思いますが、どうなんでしょう?
タイトルについて
『あと5秒』の意味ですが、YouTubeの広告スキップできるのがCMが流れ始めてから最短で5秒後なんですよね。そこと、主人公の想い人との距離感を『5秒』という短い、でも届かない距離として表現していると感じました。
歌詞の中にも『5秒』の表現は様々ですが、いずれも「短い」表現として出てきますが、そこに至るまでの想いや、二人の関係性は5秒で埋まるようなものでは無いように感じられます。
歌詞本編について
1番『徒歩5分』いきなり5秒じゃ無いんかい笑!というツッコミはさておき、この5分は全体で見た時に想い人との別れまでのカウントダウンのように感じました。そして『好きなバンドのMV』は大体5分ですから、時間と二人で歩く感じが、なんとなくMVっぽいなぁという意味だと思います。
『最後のコンビニで一番いらないものが欲しい』という部分は難解で、これは想像による補完しか無いと思ってるんですが、「(自分が)いらないもの」を買う事によって「相手との思い出を強く覚えておきたい」という事なのかなぁと。自信はありません笑。何か他にこれだ!というご意見があればいただきたいです^^;
『君の歩幅』〜『この影だけでも』は、もう離れ離れになる事はわかっているけど、離れたく無い様子が表現されてますよね。
サビの『なのにそっちのスキップで』は悲しすぎる表現ですね。折角『次の土曜も会えそう』でスキップしたくなるほど嬉しかったのに、実際は「動画のスキップ」であることをわざわざダブルミーニングでは無く敢えて『そっちのスキップ』とわかりやすく表現することで約束が飛ばされた(スキップされた)事がわかるようになっており、主人公の切なさが伝わってきます。
『広告はあたしの方だ』主人公は女性ですね。
ここも動画の広告的表現で、本編は別の誰かで、『あたし』は2番目なんですよね。
もしかしたら2番目どころか…。
最後のフレーズは心が痛くなります😭。
ラスサビ
ラスサビではとうとう相手の男性とお別れの瞬間が表現されてます。
限りある時間に何を伝えるか、どう伝えるかという緊張感もあるようなラストですね。
『まもなく次の動画が再生されます』とは1番にあるように別の女性のところに行くのかなぁみたいな怖い未来が想像されて終わります。
時代に即した歌詞テーマ
2024年現在ではYouTubeという動画配信のプラットフォームが中心になっていて、この曲が出来たなと思ってるんですが、多分ウチの両親とか、普段YouTubeを観ない世代交代からしたらこの歌詞の意味を全く理解出来ないと思います。
それは当たり前だし(まぁ尾崎さんの歌詞は読むのは簡単、理解するのは難しいんですが)、否定するわけじゃなくて、尾崎さんは時々特定の対象者にだけ刺しに行くような曲を時々書かれますよね。例えば『百八円の恋』とか、もう少ししたら消費税が8%だったことすら知らない世代が出てくると思えば、数十年後、この曲は「当時はこういった曲に表現されている通り、動画配信サービスというものが流行しており、合間に広告が流れていました。無料で視聴する為には最低5秒待たないと続きが観られませんでした」みたいな時代を表現する曲として紹介されるのかなぁなんてぼんやりと思ってました。
昔の「ガラケー」とか、「メール」とかに関する歌詞も同じですよね。「Wi-Fi」とかもいつ表現が変わるかわかりませんしね。
そういう意味で、普遍的な歌詞の方が幅広い世代に聴かれやすいですが、その分輪郭もぼやけやすく、曖昧な表現になりがちという、表現者からすると難しいところだと思います。
ダラダラとよくわからないことを書きましたが、尾崎さんは具体的な言葉を歌詞に落とし込む事が多いですが、なのに理解するのが難しくて、それが多くの視聴者に強い興味と関心を惹きつけているのが改めて凄いなと思うところです。
勿論この曲も『百八円の恋』も大好きです。
この曲、歌詞が短いですし『5秒』に焦点を当てているので短めの曲なのかなと思いきや、ガッツリ4分あるんですよね。
時間について考えさせられましたね〜。
大人になってからは1日、1年が早いですが、我々は5秒に全力をかけられる瞬間がどれだけあるでしょうか。
それでは、今日はここまで。