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ちょっと思い出しただけ

こんにちは、マスオです。

人間って思い出が無いと生きていけない生き物だと思うんですよ。まぁ広く言うと生物全般ですかね。
記憶が無いと、未来を生きる事はできませんから。
でも、不必要な記憶は消してしまいますよね、必要ないから。
ただ、ふと思い出してノスタルジックな気分になる瞬間があります。今日は珍しく映画の話です。

さて、本日は2022年2月11日公開映画『ちょっと思い出しただけ』について語ります。


これまでも尾崎世界観×松居大悟監督の映画は2本観たのですが、この映画に関してはちょっと語りたいなと思いまして。
それぐらいクリープ好きには刺さる映画です。

映画情報

『ちょっと思い出しただけ』(ちょっとおもいだしただけ)は、2022年2月11日に公開された日本映画。監督は松居大悟、主演は池松壮亮と伊藤沙莉。怪我で夢を諦めた元ダンサーの男とタクシードライバーの女の6年間に及ぶ恋愛模様を、7月26日の1日を通して描く
出典Wikipedia

この作品は、松居大悟監督が『ナイトオンザプラネット』の楽曲から着想を得て生まれた映画だそうです。

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元々この曲自体がジム・ジャームッシュ監督の映画『ナイト・オン・ザ・プラネット(Night On Earth)』から着想を得た楽曲という事で、映画の中でも度々この元となった映画の話題やシーンが登場しますので、映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』を事前に観ておくと、より作品の世界を味わえると思います。

ただ、別に観てなくても楽しめますのでご安心ください
むしろこの映画については、事前情報無しのまっさらな感じで鑑賞される事をオススメします。
なので、このブログでもネタバレ無しで感想を書きます
なので薄っぺらいとかコメントで書かないようにお願いします笑。

尾崎世界観×松居大悟×池松壮亮

この映画を語る前に、まずこの3人の関係性に少し触れたいと思います。
この3人は元々深い親交があったようで、全員売れていなかった頃、松居監督の舞台に池松さんが出演されていて、その音楽にクリープハイプが使われていた、というのが出会いのようです。

その後『憂、燦々』のMVを3人で作り、2013年公開の『自分の事ばかりで情けなくなるよ』で映画もやってましたね。

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過去作品について思うこと(1ファンとして)

『自分の事ばかりで情けなくなるよ』も観に行ったのですが、正直、私はあんまり楽しめませんでした。
映画の内容というよりも、クリープハイプのプロモーション映画みたいな感じだったので、当時、「発想は面白いけど、映画制作にあまりお金かけられなかったのかな…」なんて思いました。

あ、『言わなくても伝わると思ってたよ』はクソ名曲でめちゃくちゃ好きな曲です。

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その後、3人のタッグでは2015年公開の『私たちのハァハァ』があるんですが、これもそもそもクリープハイプを好きな女子高生4人組の物語なんで、
「かなり狭い層を狙ってるなー、自分がもうちょっと若かったら刺さるかなー」という感じで、こちらもファンとして気持ちはわかるし、暖かい目で応援できましたが、一般ウケしないだろうなぁという何とも言えない気持ちになりました
こちらも『わすれもの』はじめ曲については最高です!

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色々な事情があったり思想があるのであくまでも1ファン(おじさん)の感想として受け流してください笑。

決してその2作品を下げるわけでは無く、その2作品を楽しめたファンの方、そして私と同じような過去作に上手く馴染めなかったファンの方でも、なんならクリープを知らない方でも、今作は非常に楽しめるような映画になっています

クリープハイプしすぎていない

上述の通り、過去作があまりにもクリープハイプありき過ぎる映画だった為、少し不安でした。キャストクレジットに思い切り『尾崎世界観』って出ているし…。
またクリープハイプファン向けの映画か?と思っていたのですが、その期待は良い意味で裏切られます。
勿論、全く「クリープハイプみ」が無いわけではありませんが、あくまでもアクセント的な感じでしたし。

何より元々尾崎さんはこの映画に出たく無かったらしいんですね。
それを松居監督がどうしてもという事で、出演されたらしいんですけど。

尾崎さんの出演シーンもそれなりにありましたが個人的には良い塩梅かなと感じました。
何よりあのシーンが観られて満足です…おっと、これ以上はネタバレになるので是非映画館で楽しんでください。

キャストの演技が素晴らしい

今回結構旬な方をキャスティングされている気がしていて、「伊藤沙莉」さんとか「ニューヨーク屋敷」さんとか。
伊藤さんはまぁそもそも女優さんなんでわかりますがニューヨーク屋敷さん?!って思いました笑。
私ニューヨークが元々好きでネタで知ったんですが尾崎さんや松井監督と交流がある事を後で知って、好きな人達繋がってて嬉しいー!ってなりましたね。
でもまさか映画に出るとは笑。
しかも結構重要な役割を担っていて、個人的には彼が居て良かったと思えましたね。あの役は屋敷さんだから良かったというか。演技というよりあれは素に近い感じがありましたね。
ラジオの屋敷さんというか。

この映画の登場人物って、全員リアリティあるんですよ。
それがこの映画が誰にでもオススメできる理由なんですけど、「こーゆう人いそう〜」って人ばかりなんですよね。

ちょっと思い出せる映画

『ナイトオンザプラネット』を既に聴いていたクリープハイプファンの私からすると、歌詞を読んで「きっと暗い感じの終わり方をするんだろうな」と思ってました。

でも、全然そんな感じでは無いですね。
何というか、凄くハッピーエンドでもない、だけど悪くも無い、本当に現実世界で誰にでも起こりうる人生の1ページを「ちょっと思い出しただけ」な映画なんです
そして、私たち自身が、自分の人生の中にあったある出来事、それは元カノ元カレかもしれないし、家族、友人、学生時代…そういったことを「ちょっと思い出す」事ができる映画です。

リアリティのある映画の中の登場人物は、今も東京のどこかで日常と向き合って自分と同じように生きていってるんじゃないか、と思わせられる映画でした。

この映画の最大の魅力は、観終わった後誰かと話したくなるところだと思うんですよ。
芸術作品の良い所ってその作品について色んな事を他者と語り合える事だと思っていて、色んな方の色んな意見や話を聞きたくなるような、そして自分の思い出を語りたくなる映画だなと思いましたね。

あれ、これってクリープハイプの曲と一緒じゃない?
はい、どっぷり沼にハマってます笑。
ブルーレイ買うかもしれないです。また観たくなる映画なんですよ。
激しい系の映画じゃ無いので、夜中に酒飲みながら観たい感じですね。

因みに私は昔の彼女の事も思い出しましたが、今の奥さんと出会った時期のこともちょっと思い出しましたね。

という訳で、他に観られた方々のご感想もお待ちしておりますのでコメント欄の方に是非!
ネタバレ無しでお願いしますね笑。

それでは、本日はここまで。

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