こんにちは、マスオです。
私はクリープのメンバーと近しい年齢層でして、まぁいわゆる「昭和世代」なんですよね笑。
おじさんみたいな発言になりますが、私が子供の時は差別的発言や言動、行為に溢れていましたね。今思えば。
何となく若い世代にパワハラ、セクハラ発言などをしていないか結構気を遣いますね〜。
さて、本日はメジャー6thアルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』より、『ポリコ』について語ります。
この曲はクリープハイプオフィシャルYouTubeチャンネルより公開されている
アニメ『ハイパーポジティブよごれモン』のテーマソングになっていますね。
むしろ『ポリコ』の曲からアニメができたようです。
全体的感想
完全にポリコレを意識しているなぁという歌詞と、曲はクリープぽいポップな感じですね。
ポリコレとは…?
ポリティカル・コレクトネス(英: political correctness、略称:PC、ポリコレ)とは、社会の特定のグループのメンバーに 不快感や不利益を与えないように意図された言語、政策、対策を表す言葉であり、人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない中立的な表現や用語を用いることを指す。政治的妥当性とも言われる。
Wikipedia引用
まぁ日本語的に簡単に言うと差別用語的な事を問題視してそれに置き換わる言葉を作ろうという思想的なことをまとめてそういう言い方をした言葉ということでしょう。
アニメで少し聴けていたのでクリープぽい曲だなぁとは思っていました。
雑誌なんかを読む限り尾崎さん的にはゴリゴリに作ったようで、ポップだと思われるのは意外だという事でした。
楽曲について
イントロのベースからのギターのリフ鳴る感じとか、あぁ、クリープの良い曲のやつだ〜って感じるやつですね笑。
何となくアルバムの中ではベースが結構印象的だなぁというのが私の感想ですかね。
リズミカルなギターソロはまぁ定番というか小川さんのいつもの楽しそうに弾いている画が浮かぶというか。
歌詞について
上に書いた通り歌詞のタイトル、中に書いてある『ポリコ』は「ポリコレ」だとして読み解いていくと、尾崎さんのポリコレに対する皮肉めいた気持ちが浮かび上がってきます。
1番
トイレ掃除に見立てて色んな所が汚れている様を表現していると思いますが、
『ポリコはいつもこすってる』の部分は、ポリコレの言葉表現についてどんどんと規制されていく言葉、変化していく様子を表現しているのかなと思います。
その後『落書き』と『糞ガキ』は韻を踏んでますし、『パリコレ』は『何これ』、そしてポリコレと掛けてますよね。
『ファッションで語る』というのも、『便所の落書き』(ネットニュースとか掲示板)に書くヤツは表面的な部分しか見えてない癖に、というちょっと攻めた表現だなと思いました(え?私の事ですか^^;?)。
サビの歌詞はもう痛烈にポリコレを批判するしてる感じがしますね。
ポリコレを意識せず普通に読んだら人生の大きなテーマ?人間の欲深さ?を歌っているようにも聴こえる不思議。
『優しくしたいだけなのに』というのがポリコレのそもそもの考え方なんでしょうけどね。
2番
2番でもポリコレを今度は車の運転に見立てているんですよね。
『正しさの先を曲がったら』というのは正しいコトを表現してるつもりがあんまり広まらず言われてない言葉なんかもあったり、間違った解釈をされたりしている『言わないから』だと思いますね。
Bメロは1番とほぼ一緒ですが『うまく切りとれ』とネットニュースなど『便所の落書き』に対しての批判と思われますね。
ラスト
最後はAメロに戻るんですが、一個だけ気になる箇所がありまして、『ぽり子』っていう表現ですね。
これってこの言葉自体がポリコレに反するような呼称に近い気がしますね。
「◯◯子」って最近あんまり名付けないじゃないですか。
ほんで女性の事を連想させますしね。
かなり皮肉めいたことを感じさせる一節です。
やっぱり尾崎さん本を書くようになってから歌詞がまた一段階変化したように思います。
昔よりまた異なる難解さ、言葉遊び感と言いますか。
まぁ、私は楽しいから良いんですけどね。
それでは、本日はここまで。